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いつかフォアグラが食べたい

ブログ初心者の就活生です。しろたん好き。常になにかに追われるもの。

生きているということ、それはミニスカート

みなもと    

 
からだがからだにひかれて
こころはずっとおくれてついてくるのだ
はだとはだがふれあって
ことばはもっとあとからかたられる
うつくしいもみにくいもない
ただそれだけのことを
太古から人間はくりかえしてきた
たそがれのへやのうすくらがりに
あせがひかりいきがにおい
あたらしいいのちのはじまりのために
ちかうべきなにごともない
その無言にいま
しずかにまぎれこんでくるおんがく
群衆のような弦楽器たち
予言のような管楽器たち
ふたりをひきさくこころとことばの
あまりにもはやすぎるさきぶれとして

 

【『うつむく青年』谷川俊太郎(2002)サンリオ出版】

 

谷川俊太郎さんが最近好きです。

詩についてはあまり詳しくはありませんが、惹かれるものがあります。

 

私の所属する学科は史学科です。歴史の方ですので、詩については全く分かりません。

 

しかし、谷川俊太郎さんの詩って、学校教育を受けるうえで、触れる機会が多い詩人だと思います。

中学の国語の教科書にも載っていました。

私の高校では、クラス対抗の合唱コンクールがありましたが、各クラスの曲目の、作詞者の欄は上から下までほとんど谷川俊太郎でした。(1学年で8クラスでした)

 

 

国語の教科書に載っていた、『生きる』という詩は覚えている人も多いのでは?

生きているということ、から始まる詩です。

 

中学1年生の私にとって、

 

生きているということ

それはミニスカート

 

なんて言われても、「変態だww」としか考えていませんでした。

 

しかし、いざ大人になってその詩を読んでみると、とてもしんみりして来ました…

 

(以下全文です)

 

 

生きる
谷川 俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること


あなたと手をつなぐこと


生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと


生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ


生きているということ
いま生きているということ


いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ


いまいまがすぎてゆくこと

 

生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ


人は愛するということ


あなたの手のぬくみ
いのちということ

 
【ジュニアポエム双書14『地球へのピクニック』 谷川俊太郎 教育出版センター】

 

 

 

 

ううっ(;_;)

 

 

谷川俊太郎さんの詩は純粋で、遊び心があって、子供のようで、でも世の中の黒い部分が見え隠れしていて、

純粋ゆえの世の中の見え方が書かれていると思うんですよね。(表現力が無くてすみません)

 

谷川俊太郎さん以外の詩はぜんぜん読んだことがないので、比較はできませんが、

言葉の持つ力強さを感じます。

 

そしてその詩が、まさしく「生きる」ということ、「生」のパワーに溢れています。

 

私はこの詩を読んで、

「美しい」と思いました。谷川俊太郎さんの詩を読むと、世の中には美しいものもある、ということを感じさせられます。それは身近な物から、人を愛するということまで。

 

それと同時に、冒頭の『みなもと』という詩のように、

思考が関わらない、原始的な「生きる」というものについても考えさせられました。

本来の、ありのままの「生」の像に、やはり力強さを感じます。

 

 

 

 

しかしまだまだ、詩を読む上で、自分の理解力の低さゆえに、「??」となって、あまり深く読み込まないことも多いので、私自身も勉強したり、様々な考え方を身につけなきゃなぁと思います。笑

 

 

 

以上、詩のおはなしでした!

 

 

追記

詩集は電車で読むと全く身が入らない。寝る前のお布団の中とか、夕暮れ時の静かな時間とかに読むものだと、私は思う。